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2010年08月25日

[第6回]変わるきっかけはどこかから訪れる

悪循環。

何をしても、失望することばかりが続くように思えて、

自分がダメな人間のように思えてきた。


きっと転職しても、また同じなのかもしれない。

かといって、

このままずっと、一人でさみしい気持ちで暮らしていくのも

嫌だった。


この空間に、彼の香りがまだ残っている。。。



そんなある日、みさきと仲の良い飲み仲間の博美が

彼女に一冊の本を勧めた。


「私も、友人から紹介された本なの。

 この本から、きっかけをつかんで、私も変われたの。

 もちろん、読むだけではきっかけにしかならないけれど、

 実際に自分で体験してみたら、その効果は分かるはずよ。」


みさきは、その本を手に取った。

博美の気持ちが、その本の重さとともに伝わってきた。。。


「ありがとう。。。」


言葉にできない言葉をココロの中でつぶやいた。


みさきは、すがる思いでページをめくった。



みさき本と出会う


(つづく)


いよいよ8月から
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2010年08月12日

[第5回]ど、、どうして?

大変な仕事のなかで

唯一、みさきが心が落ち着けるのが、彼、祐二との時間だった。





みさきは、身のこなしもシンプルで

周りから見ても充分かわいい女性だった。



学生時代もSNSコミュニティでも

知り合えばお互い気兼ねなく楽しく過ごせるのだが、

なかなかこれはという異性との出会いがなかった。



自分が理想とする男性像の基準が高いのもあるだろうが、


みさきがよく言うのは、


「いざ親密な関係になりそうになると、
  
 どこかで自分がどう思われているのかが気になって、

 逆に相手を無視したり、言葉数が少なくなったり、

 そっけない態度をとるようになって、

 良い関係になる前に終わってしまうの」


ということだった。




そんなみさきに気を使わせず、心が通う距離で

一緒に時間を過ごせたのが祐二だったのだ。



2年前、祐二とは友達が開いてくれた

飲み会でたまたま出会った。


その時も、みさきは仕事で嫌なことがあり、

ビールに、焼酎にと立て続けに飲んで、

かなり酔っていた。


そして、みさきは、となりにいた祐二に絡んでいた。


そのときから、

祐二はみさきの話をただうなずいて聞いていたのだった。



そんな祐二と一緒にいることに、

みさきは心が落ち着くのを感じた。


それから二人は、ほどなく付き合うことになり、

1年前からは同棲するようになった。



「聞いてよ、あの葉山。また、仕事のミスを私のせいにして

 わたしもう、あの仕事をやっていけない。

 あと何年も、牢獄にいるような生活はしたくないわ。」


「そうか、みさき。また、あいつからそんなことを言われたんだ。

 大変だったな。

 みさきは、能力があるんだから、いつだって仕事変わっても

 いいと思うよ。僕がついているから。」



みさきは、

愚痴を言っても、いつも味方でいてくれる

祐二の柔らかな雰囲気にいつも癒されていた。


だから、祐二の前だけでは

いい子のフリをせずに、

わがままに自分をだせるようになっていた。


そんなわがままも、祐二は何も言わずに

受け取ってくれていた。



受け取ってくれていたはず、、、と、みさきは思っていた。



しかし・・・



ある日のこと、

仕事で落ち込んで家に帰ったとき、

いつもと違う部屋の広さを感じた。




「ど、、どうして?」


部屋で呆然





突然、祐二の荷物がすべてなくなっていたのだった。

祐二は家を出たのだった。


後でわかったことだが、別の恋人ができたのだった。

みさきは、将来、祐二と結婚してもいいと考えていたのに……。



それから、休みの日になるときどき、

みさきは、心の隙間をうめるように、

祐二と思い出の場所に一人で出かけるようになった。



カフェ、海辺、一緒に歩いた街角、、、




みさき彼との跡





自分の心のアルバムを一枚一枚めくるようにしながら、

何が悪かったのか、ずっと考え続けた。

ときには、涙が止まらない時もあった。


「私ばっかりいつも話を聞いてもらって、

 祐二の話は聴いてあげなかったのかもしれない。

 今の私のように、祐二も一人ぼっちだったのかな。

 2年間、私何やってたんだろう。。。」



みさきは、心から大切なものをぽっかりとなくしてしまった

かのように、

自分が何の価値も無いような人間に思えていた。


(つづく)



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2010年08月10日

[第4回]佐藤みさきの場合

「もう転職もできないし、

 かといって、今の会社でももうやっていく自信もないし、、

 それに、あんなに愛した彼氏だったのに、、、、

 私、もう誰とも付き合う自信もないし、、、

 どうしたらいいのかしら。」




みさきは、中堅メーカーのマーケティング部で働いている。

主に、インターネットを通した販売戦略に携わっている。

29歳。

これで、4度目の転職先。


転職してきた理由は、

どの仕事先も始めは順調なのだが、仕事に慣れてくると、

毎日毎日が同じことの繰り返しになってくる。


そうすると上司のパワハラ発言、

会社の女性に対する給与面も含めての理不尽な取り扱い、

そうしたことが急に目立つようになってくるのだった。

みさきは、それに納得がいかずに会社を変えてきた。



そして、現在の職場でもつい最近、

前職と同じような不愉快な出来事が彼女に降りかかってきた。


自分と同じ時期に転職してきた葉山郁夫が、

自分より先に昇進することになったのである。


みさきは、

自分の能力が葉山よりも劣っているとは

どうしても思えなかった。


だから、葉山が自分よりも先に

昇進したことがどうしても納得いかなかった。



葉山は、張り切っているのが目に見えてよくわかる。

しかし、頑張っているのは良いのだが、

未熟さゆえに、

みさきにもたくさんの仕事を押し付け、

さらに、結果が悪ければ

すべての責任までも押し付けてくるようになったのだ。


みさき残業頼まれる



「もう、私、限界かも。。。」



最近は、あまりの業務量の多さに

物事を最後までやり遂げることができず、

やる前からそんなことを思うことも多くなった。



人はうまくいったことよりも、

うまくいかなかったことの方をよく覚えている。


みさきの心はだんだんと灰色の重さに絶えられなく

なってきたのだった。



仕事後の飲み会で友人の千奈美からは、


「みさき、何だか元気ないね。

 自信を失くしているみたいだけど、大丈夫?」


と言われる。


そんなとき、

みさきは無理をして

笑顔を作ってごまかしていた。



だけど、笑顔の裏に

そこはかとない焦りを感じていた。


「もう、転職なんてできないし、

 私って社会人に向いていないのかも。。。」


時計を見ると、夜の11時。

今日もまた、テレビから暗いニュースが流れてくる。


また、明日もあるのか。。。


朝、満員の電車を乗ることを想像するだけで

落ち着かない気持ちになってきた。


(つづく)




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2010年08月05日

[3回目]何とかしないと。。。

ストーリー形式で
NLPのご紹介を始めました。

お時間ある時に、お読み下さい。

第一回 http://right.nlpfield.jp/archives/20100802-1.html
第二回 http://right.nlpfield.jp/archives/20100804-1.html

今日は第三回目です。


***************************


渋谷は、やさしい性格の持ち主だった。

周りにも気を使い過ぎるほどの典型的な「いい人」だった。

だから、これまでも宮本が失敗した時には、

自分の気持ちとは別に

“先輩だから”と宮本をフォローはしていた。


しかし、それは渋谷が、

自分の気持ちに正直になることによって

人間関係が壊れてしまうことに、

どこか恐れをもっていたところもあった。


本当の感情に蓋をして、

表向き演じていた部分でもあった。



そのため、ときどき我慢しすぎると、

感情のコントロールができなくなり、

今回のように急にキレてしまうことがあったのだ。



また、渋谷には、学歴コンプレックスがあった。


彼が目指していた大学は、

まさに宮本が出た大学。


そのため、自分には経験があると思いながらも、

心のどこかに引け目も感じていた。




渋谷は、自分の手に余ると思い、

一度、上司から宮本に指導してもらえるように

頼んだことがある。



すると、上司からは、

「お前のリーダーシップがうまくとれていないからだぞ。

 これから、もっとこうした仕事が増えてくるんだ。

 そんな逃げ腰の態度でどうする。

 言うときは言う、ぐらいの力強さを持ってくれないと。」


と逆に、くぎを刺される始末だった。


(この上司もあいつと問題を起こしたくないのかもしれない、

 そう渋谷には思えた。)



何か押し付けられているような感覚がぬぐえなかったが、

結局はだまって引き下がるしかなかった。


もともと渋谷には、

昔から上司や権威のある人の話には

反論できないところがあった。



他人の些細な言葉で傷ついて、

深く落ち込んだり、

いつまでもクヨクヨしてしまうところもあった。



結果として、責任のある立場を任されると、

緊張することが多くなり、

それが本来の力を発揮できない

ということにもつながっていったのだ。



「何とかしないと。。。」



このままでは、周りの目から見ても、

「明らかにあいつは指導力がない」

ととられてしまい、

今後のキャリアに響いてしまう。


しかし、彼にはどうしていいか分からない。


最近は、会社に宮本がいると思うだけで、

気が滅入ってきた。



周囲にあまりにも気を遣い過ぎているのだろうか。。。



彼は会社の帰りに本屋に向かった。

そして、何気なく目に付いた一冊の本を手に取り

ページをめくった。



(つづく)


私たちの中にあるさまざまなコンプレックス。

これを解きほぐすことはできるのでしょうか?

もし、できたとしたら、

私たちの人生はどれくらい楽なものになるのでしょう。


あなたが、手放したいコンプレックスは何ですか?




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2010年08月04日

私たちが自分の気持ちを抑えるのはどうしてだろう?

それから日を増すごとに、

宮本は、渋谷先輩がやることなんて自分でもできる、

という傲慢な姿勢が言葉や態度をあらわすようになった。



宮本は、新しいプロジェクトで、

渋谷のチームの手伝いをするように言われていたが、

あまりに地味な仕事を任されることになった。



渋谷は、宮本の態度には目をつぶってきたのだが、

ある日仕事のアドバイスをする場面がでてきた。


そして、渋谷が宮本に伝えたとき、

冒頭の言葉を浴びせたのだった。



「私立大出の先輩の話なんて、参考になりませんよ。」



渋谷は、つい感情的になって大声で怒鳴ってしまった。



「お前な、何様のつもりなんだよ。

 一人だけで仕事やってんじゃねえんだよ。!

 それなら、お前一人でやって結果出してみろよ。」



渋谷は、自分の昂ぶりをすぐに抑えることができなかった。



そして心の奥底から、

いいしれない自己嫌悪と罪悪感が湧き上がってくるのを感じた。



(つづく)



私たちは、人間関係の中で
自分の感情を押さえ込んでしまうことがあります。

時に、それがコントロールできずに
爆発してしまったとき、
なぜか渋谷武士のような気持ちになることがあります。


また、逆に自分の本当の気持ちを押さえ込みすぎて
押さえ込みすぎて、無力感を学習してしまうこともあります。



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2010年08月02日

8月から少し趣を変えて…

今日もNLPフィールドのお越し下さって
ありがとうございます。

以前から本を書きたいと思っていたのですが、
なかなか出版社の方ともご縁が触れられず、
もしかしたら、もっと他の内容の本を書くことが
今求められているのかもしれないと感じて、
これまで書き溜めてきたものを公開することにしました。


きっとどんな形であれ
届く人には届くことを願って、
そして、読んでくれた人のココロの中のストーリーが
書き換わって、喜びや幸せに繋がってもらえると嬉しいです。



この本は、初心者向けにNLPを分かりやすく
書いたものです。

登場人物が二人出てきます。

もし、この登場人物にあなたの姿を投影できるようでしたら
ぜひ、自分のことのように読んで頂けると
嬉しいです。



************************

1.渋谷武士の場合

************************



「私立大出の先輩の話なんて、参考になりませんよ。」



渋谷武司は、部下に親切にアドバイスした時に、
思いもかけずに、こう言われた。




渋谷は、東京の有名私立大学出身で、独身。
約12年、レンガを積み上げるように、
着実にこの仕事の経験を積んできた。

地味ではあったが、いくつかの成果もだして、
上司からも信頼されていた。


丁度1年前、上司から

「こんど、お前の下にもう一人配属されるから、
 面倒見てやってくれ。」

渋谷はそう言われた。



そして、配属されたのが、
国立大学大学院出身の宮本潤也だった。


宮本は、ブランドもののスーツを着ていて
身のこなしはさっぱりしていた。

身長は180cmぐらいで、細身のため
どこか神経質な感じが見た目からは伝わってくる。

着心地を重視して、あまりブランドにはこだわらない
(よく言えば)どっしりとした渋谷とは
どこか対称的な感じだった。



周りからの話によると
宮本は、前の職場では扱いきれずに
渋谷の職場に転属されたというもっぱらのうわさだった。



配属直後の頃、
渋谷は宮本と一緒に飲みに行ったときに、
こんな愚痴を聞かされた。


「自分は、この会社で専門性を活かしたかったのに、
 実際は、地味な作業ばかり。
 そして1年やって、やっと仕事に慣れたかと思えば、
 今回のように異動させられる。
 会社は、自分のキャリアのことなんて何も考えてくれないんですよ。」

宮本は、グラスを少々乱暴に置いた。


渋谷も昔は、宮本と同じように感じていた。
しかし、立場というものがある。


渋谷は宮本の方を向き直し、意識的にゆっくりと話した。

「会社はチームで動いているんだ。
 時には、会社の状況で個人の希望が通らないこともある。
 しかし、地道にやっていればきっと誰か見てくれているし、
 そうなれば、自分の好きなことをさせてもらえる可能性だって
 大いに出てくるさ。
 それに、今のこのご時世、会社で働けるだけでも幸せなんだぞ。」



宮本は、渋谷の目も見ずに
冷めてはいるが、確固たる口調で答えた。


「渋谷さんのいうことは、わかりますけれども、
 それは、単なるきれいごとですよ。

 会社なんて、いつまでも自分の面倒を見てくれる
 わけないじゃないですか。

 僕は、そんな下ばかり見て自分を慰めるような生き方を
 したくないんですよ。」


そして、宮本は、渋谷の目を見つめた。
明らかに、上からものをいうような目つきだった。


渋谷は自分をひどく否定されたように感じた。


これまでも、
宮本の発言にはとげとげしいところがあったが
我慢はできた。

しかし、今回は、
渋谷自身が、これまで目を背けて見ないようにしてきた
自分の深いところを覗き見られたような、、、
何かをえぐられたような痛みを感じたのだった。



(つづく)


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